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やればやるほど、自分も相手も良くなる 究極の身体調整法「達人調整」とは何か!?(高岡英夫 談)

身体調整とは

「身体調整」とは何でしょうか。私は「身体で直接相手の身体と触れ合って、相手の身体や心の状態を良い方向に変えること」であると考えています。拙著の『身体調整の人間学』(※)の「はじめに」で述べていますが、子供が転んで膝小僧をぶつけて「痛い」と言っているのを見て、お母さんが「よしよし」とさすってあげる、これが調整というものの原点でしょう。赤ちゃんが泣く、お母さんが抱いてあやす。これもさらに調整の原点といえるでしょう。まずはそうやって考えてみて下さい。

身体調整というものは、「身体と身体が触れ合う」ことが基本的条件となっていますので、スキンシップが乏しくなり、それによって様々なひずみが露呈されてきている現代社会の中で、ますます重要性を増してきているといえます。

※『身体調整の人間学』(恵雅堂出版)/高岡英夫監修・著、佐々岡潔・斉藤孝著

これまでの身体調整では破れなかった「壁」

身体調整の分野では、じつに様々な考え方や術技が存在しており、私もそれらを施し手として自ら経験してきました。そうした経験を積むうちに、この身体調整という分野の歴史の中で、今までの考え方や方法では破ることができなかった、ある「壁」があることに気がつきました。その壁を破る一つの体系として、「達人調整」という考え方と方法を私が考案し、完成に向けて努力を積み重ねてきたのです。

それでは、その破れなかった「壁」とは、何でしょうか。

今までの身体調整では、「施し手」と「受け手」というように調整をしてあげる立場と、してもらう立場の2つの役割がハッキリ分かれており、施し手は気力体力を費やし、受け手を精神的・身体的に、良い方向に変えていくという運動でした。つまり、受け手は良くなり、施し手はその分疲労してしまうということです。疲労といっても、体だけでなく心、しかも、潜在意識下の状態が悪くなっていくような疲労です。この状態の特に程度がひどいものを、「かぶる」といったりします。

まるでシーソーのように、受け手が良くなった分だけ、まるまる施し手が悪くなるという関係が起こる場合さえあります。大抵の場合は、そこまでいかずに、例として数値で表現すると、受け手が「100良くなった」時、施し手は「20悪くなった」とか、「15悪くなった」とか、「5悪くなった」とかの水準ですが、5ぐらいであれば身体調整としてはかなり上出来です。

いずれにせよこの分野では、「身体調整によって相手を良い状態にしようとすると、調整を行う方は自分がマイナスの犠牲を負わなくてはならない」という、避けようのない「壁」が共通して存在していたのです。

「壁」の具体的事例

この「壁」があるせいで、どういうことが起こるのでしょうか。2つの特徴的な現象をお話ししましょう。

身体調整に取り組む人たちの中で、「相手の体を良くしてあげたい」という思いを強く持ち、人の体を見る深い洞察力と優れた術技を持っている方がいます。どのくらい優れているかというと、例えば西洋医学を修めた医師が様々な薬や器具を駆使したり、手術したりしても治すことができなかったような疾病を、触れ合うだけの手技療法で治してあげることができる水準です。しかし、そういう人自身が意外なほど短命である、ということがしばしばあります。

もう一つの事例は、「壁」に気づいた若い治療師たちが、その後どういう行動をとるか、という話です。若くて希望に燃えた治療師が、患者さんに本当に良くなってもらおうと思って、一所懸命勉強して、情熱と自負心を持って治療に取り組んだ場合、最初は良いのですが、2年3年4年と経っていくと、段々身体の奥に疲労が溜まっていき、「何だこれは?治療とはこんなに疲れるものなのか?」という感じを抱く時が来ます。その疲れ方とは、例えば山登りが好きな人が登山から帰ってきて感じる疲れとか、あるいは会社員として好きな仕事に打ち込んでいる人が仕事の後で感じる疲労とは全く性質の違うものです。まさに患者さんのマイナス部分を、自分が犠牲となって預かってしまう、そういう種類の疲労なのです。

そこで、治療に従事して数年経過したあたりで、大多数の治療師は、「ほどほど、そこそこにやっていく」という道を選びます。そういう中でも、患者が少しでも良くなっていくように工夫する人は、誠実な人といえます。

達人調整の特長

私は「他人に良くなってもらうために、自分が何らかの犠牲を負ってしまう」というのが今までの身体調整が破れなかったこの壁を何とか打ち破りたいと常々考えていました。そして、ついに長年の研究・実践活動の中から解決策を見出し、その中で皆さんにおすすめできる一般性を持つ体系として「達人調整」に到達したのです。現在では、たくさんの人々に取り組んでいただいて、多くの成果をあげています。

達人調整がどのような考え方に基づいているか、というと「相手に調整をしてあげると、相手が良くなっていくと同時に、自分も良くなってしまう。時には受け手がよくなる以上に、自分が良くなってしまう」ということです。今まで見てきた事例と比べると、夢のような発想の身体調整ですが、なぜそういうことが可能になるのかというと、施し手が行う術技自体の中に、非常に深い工夫があるからです。

まず、「施し手」と「受け手」という役割を固定的に決めずに、調整を施す側と受ける側という2つの役割を必ず交代して行います。例えば、自分が調整をしてあげた場合には、次に相手が自分に調整をしてくれるということです。この仕組みを採用する場合、施し手になった時にマイナスが生ずる旧来の術技だと、犠牲ということが必ず起こってしまいますが、達人調整では、それが全く起こりません。

それから、調整の術技動作、運動そのものを、「脱力」と「極意」のメカニズムで完璧を目指して築きあげるという本質的な工夫があります。普通、身体調整では、「相手のことを見つめて行う」のが通例でしょうが、達人調整では、自分自身を徹底的に見つめながら行うのです。どのような観点でかというと、「脱力と極意がどのくらい形成できているか」です。

施し手が脱力と極意の観点から自分自身を見つめないで行う、一見、受け手を大事にする気持ちでやっているような調整は、じつは本質的な深い意味で良いものにはならないのです。それよりも自分自身を大事にして行う調整の方が、ずっと受け手が良くなっていきます。つまり「本当の意味で受け手を大事にする調整」になっていくのです。



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達人調整は通常の身体調整とこんなに違う!

【通常の身体調整】

通常の身体調整は、「施し手」と「受け手」の立場がハッキリ分かれている。受け手は精神的・身体的に良い方向に変わっていくが、施し手は気力体力を費やし、その分疲労してしまう。



通常の身体調整

【達人調整】

「施し手」と「受け手」という役割を固定化せずに、2つの役割を必ず交代して行う。施し手が脱力と極意の観点から自分自身を見つめながら行うことで、受け手が良くなっていくと同時に施し手も良くなる。正しく行えば、受け手がよくなる以上に施し手が良くなることも可能。


達人調整

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ご参加者の声 達人調整 初級第一・第二・第三教程

達人調整をクリニックの患者へ健康指導としてゆる体操とともに導入し、約1年(2010年2月11日開催「初級第一・第二・第三教程」ご参加時)になろうとしています。元来、治療目的で開発されたものではありませんが、疾患や加齢のために自らの努力だけでは「ゆるむ」という事の実感を得にくい方に、適切な管理と説明のもとで実施することで、大きな評価を受けるようになってきました。私自身、達人調整師としてさらに研鑽を積むことで、日々の診療の中で固まって疲労してしまうことを防ぎ、「ゆるむ」ことの価値を伝えられる存在でありたいと思います。

(小竹志郎さん/40代男性/整形外科医・達人調整師)

身体調整業界で仕事をしています。達人調整の理念は、今までの私の仕事を根底からくつがえす体系でした。文章で目を通したことはありましたが、実際に高岡先生のリードを受けて行うと全く違い、極めて明快に理解でき、身体でよく実感できました。

受講して一週問たちますが、今までと何かが違うという手応えがあります。これから時間をかけてゆっくり達人調整という術技を自分のものにしたいと思います。            

(T.Kさん/20代男性)

複数回受けています。今回は後半も高岡先生がいてくださったので、より深い達人調整になりました。今回特に自分の印象に残ったのは、高岡先生のポジションを見た時に自分のイメージとかなり違うものが2、3点ほどあったことです。そして毎回思うことはゆるむことの大切さです。また技術面と内面が統合されて良い達調ができるような気がしました。達人調整の奥深さを感じることができて感謝しています。

(S.Fさん/女性50代)

1日でこれほど自分が変わるとは思ってもみませんでした。調整は自分のためということがよく分かりました。受けている時以上に、施し手の側に回ってローターなどをやっていくことでゆるんでいったように思います。手も足も内臓も首も頭も腰も、自然に出る動作の全てが前より数段楽で簡単にすばやくよい動きができています。やはり、こうした方法に出会えたことは最高のことで、たくさんの希望を持つことができました。いつか達人調整師になれるよう少しずつ努力していきたいです。

(M.Sさん/20代女性)

今までに何度か達人調整を施していただいたことがあり、効果テキメンですごい調整だなと思っていました。今回初めて講座を受講してみて「こんなにも深く緻密に組み立てられた術技だったんだ!」と驚き、そして誰もが学べるものとして公開されている事実にあらためて感動しました。これからも身体の可能性を信じて変化を楽しみながら、じっくりゆるゆると取り組み続けていきたいと思います。

(K.Tさん/女性40代)

初めての参加で少し不安はありましたが、高岡先生と達人調整師の方々の丁寧な指導が分かりやすくて、やり方の違っていたところが調整師の方々のアドバイスを聞きながら行うことできて、とてもよかったです。ペアを組んだ方とも仲良くなることができて、当日初めてお会いした方とは思えないくらいでした。最後に「また、どこかでお会い出来たらいいですね」と言っていただけて、とても嬉しかったです。今後も機会を見つけて参加したいと思います。最後になりましたが、高岡先生と達人調整師の方々に心より感謝申し上げます。

(K.Kさん/男性30代)

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