東京秋期集中講座 「高岡英夫への開催直前インタビュー」
(インタビュアー:運動総研編集部)
インタビュアー:最近、高岡先生がご指導される講座に参加することがあったのですが、4時間半の講座の中で皆さんがあっという間にいい方向に変わってしまったのが、私にとっては大変な驚きでした。たとえば『トップ・センター初級』の講座であれば、「センターが通っている人というのはこうだ」という理解がご参加者の全員に共有されて、さらには実際にセンターをその場で体現できてしまいますよね。あれは一体、何が起こっていると考えたらいいのでしょうか。
完成度が高くなった状態で初めて生まれる効果がいきなり現れる
高岡英夫(以下、高岡):それでは、トップ・センターの講座を例にお話ししましょう。回によっても異なりますが、1つの講座で大体少なくとも6つ、多ければ8~9つのメソッドを次から次へと行っています。そのときに各メソッドを、まずこうやって、その次はこうやるんだという段取りを参加者の皆さんが理解して、段取り通りにできるようになることは当然のこととして、その様々な段取りが習熟した段階の状態、つまりメソッドをかなり完成度高くできるようになったのと同じ状態になれる、ということなんです。
その結果何が起こるかといいますと、完成度がかなり高くなった状態で初めて生まれるそのメソッドの効果、言い替えるとその人の心身が深いところから変わってしまって、その人の中から今まで存在しなかった機能、つまり本質的能力が発現してきてしまうのです。それが次から次へと行う6つから8つのメソッドすべてでそういう状態が起きてくるんですよ。これは私の長年の深い研究と多くの指導経験によって指導力が洗練されてきた結果です。ですから、このこと自体も皆さんにはぜひ注目してもらいたいと思います。
皆さんにとって最高の結果が得られるような順番で並べている
高岡:実は、その上に皆さんにさらに関心を持ってもらいたい話があります。それは講座中に行う6つから8つものメソッドを、たとえばトップ・センター等の講座で行うメソッドとして何を選ぶか、またそれをどういう順番で並べるかということについては、皆さんにとって最高の結果が得られるように並べているということです。
では、その最高の結果は具体的にどういうものかというと、1番目に行うメソッドから、その方法にかなり習熟し、相当に完成度の高い状態で初めて生まれてくる効果がいきなり発現するようなものを選ぶんです。その結果が出るのは、もちろん皆さんの関心と期待感の高さ、そして私の指導力と熱意の合算物によってなのですが。
次の2番目のメソッドには、1番目のメソッドの効果が出たことによって方法の成熟度、完成度が高くできるようなもの、そしてその結果、そこからさらに深く大きな結果が出てくるようなものを選ぶのです。そして3番目のメソッドは、1番目と2番目の結果、より深く完成度の高い成熟度になって、またさらに大きな効果が生まれてくるようなものを選ぶのです。それを次から次へとどんどん並べていくから、ご参加者の皆さんは最初に居合わせたときと比べると、とんでもなく深く、高い世界に行けてしまうのです。
その結果、トップ・センター初級講座の「軸タンブリング」というトップ・センターのメソッド中でも最も重要であり、かつ最も難しいメソッドにおいても、「あ、わかる。こういうことなんだ。効果はこうなんだ。わかる、わかる」という状態にご参加者の皆さんが成れるのです。
この軸タンブリングというメソッドは、非常に難しいものなのですが、あまりにも重要なものですから、私は20年前から「いの一番」にこのメソッドを公開し、指導させていただいたのです。しかしながら、もう20年前から数年前までは、初めて参加される皆さんにはまったく手がつかない。どういう段取りで行ったらいいかについては、親切に懇切丁寧に教えますから、結構複雑ながらもこういうやり方をすればいいんだということがわかるところまではいけるんです。でも結果的には、まったく大きな砂漠に放り出されて、砂を噛んでいる状態にしかなりません。まったくご本人の身体と意識の能力をもってしては、歯が立たないのです。軸タンブリングというのは、実はそれほどまでに難しい方法なのです。
どの講座でも豊かな、深い内容を持ったトレーニングの学習が可能に
高岡:でも、なんでその難しい方法をいの一番に教えたかと問われれば、最も重要な方法だからです。それと同時に最も中心にあるべき方法なんです。最も重要で、最も中心にある方法をいの一番に教えたいし、公開して皆さんに学んで欲しいということが、私の一つの真心の現れだとも自分では思っているんです。だけど、それはやっぱり研究者としての真心なのであって、指導者としては努力、能力、洗練さが足りなかったのでしょう。だから皆さんには方法のやり方はお伝えできたものの、砂を噛む体験しかしていただけなかったのです。
しかし、今日、20年もの歳月を積み重ねてきたことで、ようやくこの2、3年のことですが、まったく初めて参加した方々に、従来なら遠望するしかなかったような超高峰である軸タンブリングを通して、講座のその場で、かなりの完成度をもって取り組めた人だけが体現できる効果、機能、つまりは本質的能力というものを体現していただけるようになったのです。
トップ・センターの講座でこのことに到達した私は、指導者として他の講座もことごとくその水準にまで高めなければいけないという強い責任感と闘志に駆られて、次々と他の講座もすべてトップ・センターの講座と同じような状態に、皆さんがなれるように改革に取り組んできたわけです。
ですから、今回の秋期集中講座でも『トップ・センター初級』以外の『細胞正常力アップI』、『リアストレッチ&リアスクワット』、『脳疲労解消力アップI』、『達人調整温和教程A』、『ゆる筋トレI ベースofベース』等のどの講座にご参加いただいても、それぞれの講座によって具体的な展開の仕方は違うのですが、トップ・センターの講座で起きているのとまったく同じ、場合によってはそれ以上に豊かな、深い内容を持ったトレーニング、方法の学習というものができるようになっています。
(了)
2011年10月8日(土)9:30~14:00 東京開催「2011年版Newトップ・センター初級」
2011年10月8日(土)15:30~20:00 東京開催「細胞正常力アップ I」
2011年10月9日(日)9:30~14:00 東京開催「初開催リアストレッチ&リアスクワット」
2011年10月9日(日)15:30~20:00 東京開催「脳疲労解消力アップ I」
2011年10月10日(月・祝)9:30~14:00 東京開催「達人調整温和教程A」
2011年10月10日(月・祝)15:30~20:00 東京開催「ゆる筋トレ I ベースofベース」
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電話 03-3817-0390(電話受付:10時~18時 日曜・木曜定休)
ファクス 03-3817-7724
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