ケアサイズ4つのメソッド
(c)2013 Hideo Takaoka 運動科学総合研究所
![]() ■ 「背もたれ首モゾモゾ体操」 (1)背もたれのあるイスに腰かけ、おしりを前後にずらして座る位置を調整しながら、首の後ろの「盆の窪(ぼんのくぼ)」(後頭部と首の境目のくぼんでいるところ)を背もたれの上にのせる。 (2)首と頭の部分を背もたれにあずけるようにして身体の力を抜き、「モゾモゾ」といいながら首を左右にゆっくリ動かす。 ※首を激しくゆらすとかえって首を痛めるので、ゆっくり気持ちよさを味わいながら1センチぐらいの幅で首をモゾモゾさせることが肝心です。 |
![]() ■ 「ひざコゾコゾ体操」 (1)あお向けになり、両ひざを立てる。 (2)左ひざに右脚のふくらはぎをのせ、力を抜く。 (3)ふくらはぎの痛気持ちいい場所を探しつつ、「コゾコゾ」と口に出しながら、ふくらはぎがときほぐれるように前後にゆったりと動かす。 (4)左右の脚を入れ替えて同様に行う。 ※上の脚を力で下に押しつけるのではなく、できるだけ脚の力を抜いて、脚自体の重さに任せてやさしく行ってください。大事なのは、気持ちよさを感じ、その感じに浸り切ることです。 |
![]() ■ 「腰モゾモゾ体操」 (1)あお向けになり、両ひざを立て、両手・両足を軽く開き、力を抜く。 (2)その状態で、「モゾモゾ」と声に出しながら、腰を床に軽くこすりつけるようにして左右にゆったりと動かし、ときほぐれるようにゆるめる。 ※この体操は、全身、とくに腰まわりの力を抜いて、腰を床から浮かすのではなく、ダラーッとさせて床にこすりつけるように行うことが大切です。 |
![]() ■ 「坐骨モゾモゾ座り」 (1)イスに座り、「モゾモゾ」といいながら、おしりを左右に動かし、左右各々のおしりの中央にある坐骨を探す。 (2)坐骨を見つけたら、イスに左右交互にこすりつけるようにして動かす。 (3)短い2本のレールを行ったり来たり滑る感じで、軽く坐骨を前後に動かす。 (4)さらに、背骨を下から1つずつ頭のてっぺんまで積みあげていくようにイメージしながら、坐骨を左右交互にイスにこすりつけるように動かす。 ※上半身は、腰のゆれに合わせて自然に波打つくらいに、ゆったりと力を抜いて行いましょう。 |
ケアサイズの指導資格について
- ・ケアサイズの指導ができるのは、下記(1)(2)のいずれかに該当する場合に限ります。
- (1)医療・保健・助産領域における国家資格である医師、看護師、保健師、助産師資格を有する方がケアサイズ倫理規定を承認した場合
(2)運動科学総合研究所が公認するケアサイズの指導資格を取得した場合 - ・現在ケアサイズの方法は、試行期間として、本ホームページ上に仮発表している4点のみが、運用可能となっています。
- ・現在運動科学総合研究所では、ケアサイズ医科学研究会の協力を得て、ケアサイズの正式運用に向けて、その目的、考え方、理論を広く公開するとともに、今回仮発表されたものより多数の体操法を体系的に公開して、広く活用していただけるよう発信する計画で、準備を進めています。
試行期間のためのケアサイズ倫理規定
2013年5月1日施行 運動科学総合研究所
- 1.(定義)
ケアサイズとは、運動科学総合研究所(以下、運動総研)が開発した、心身のケアを目的とするエクササイズの体系を指します。 - 2.(目的)
ケアサイズは、医療、保健、助産領域における国家資格有資格者である医師、看護師、保健師、助産師が、専門業務を補助する目的で利用することができます。 - 3.(権利義務)
(1)ケアサイズに関する権利と義務は運動総研が有するものとします。
(2)ケアサイズは運動総研が商標登録を出願済みです。 - 4.(利用)
(1)ケアサイズの利用とは、医師、看護師、保健師、助産師が自身の専門業務の中でその効果、効率、安全性を高める目的でケアサイズを処方もしくは指導することをいいます。
(2)利用できる方法は、ケアサイズの方法として運動総研が利用を許諾したものに限られます。 - 5.(承認)
(1)ケアサイズを利用するには、医療・保健・助産領域における国家資格である医師、看護師、保健師、助産師の有資格者が本倫理規定を承認することが必要です。
(2)本倫理規定の承認は、利用しようとする者が本倫理規定を承認する意思を持つことのみによってなされ、権利者である運動総研への申請・届出等は必要ではありません。 - 6.(責任)
利用者は、ケアサイズを処方・指導するにあたっては、危険が生じ得ることを認識し、ケアサイズに属する方法の全部もしくは一部を行わせない、あるいは行わせる方法をより負荷の少ない動きに緩和する、あるいはその他の工夫配慮をすることで、危険を未然に防ぐ責任を有します。 - 7.(禁止事項)
(1)利用者は、ケアサイズを主たる内容とする集会(講習会・指導会・教室・練習会など)を開催すること、また集会において指導することはできません。
(2)利用者は、ケアサイズに改変を加えること、新たな方法を加えること、翻訳、翻案を行うことはできません。
(3)利用者は、ケアサイズの普及活動にマイナスとなる言動を行うことはできません。
(4)利用者は、ケアサイズを利用する場を借りて販売・宣伝・思想教育などを行うこと、また行わせることはできません。 - 8.(免責)
(1)運動総研は、ケアサイズ利用者、その他の第三者がケアサイズに関連して直接間接に蒙ったいかなる損害に対しても、賠償等の一切の責任を負わず、かつ、利用者はこれに対して運動総研を免責するものとします。
(2)運動総研は利用者に対し、ケアサイズの使用目的への適合性の保証、商業性の保証、使用結果についての的確性や信頼性の保証、第三者の権利侵害及び瑕疵担保義務も含め、いかなる責任も一切負いません。運動総研がこれらの可能性について事前に知らされていた場合も同様とします。 - 9.(倫理)
(1)利用者は自身の専門家としての判断能力と責任において、ケアサイズを利用するものとします。
(2)利用者は、常に信義誠実の原則に基づき行動するものとし、公序良俗に反する行いをすることはできません。 - 10.(変更・廃止)
運動総研は独自の判断に基づき、ケアサイズの運用の廃止、ケアサイズに関する規定の廃止又は変更、ケアサイズを利用する資格条件又は内容の変更を、予告なく行うことができます。 - 11.(有効期間)
本倫理規定はケアサイズ試行期間(2013年5月1日よりケアサイズ正式運用開始又はケアサイズ運用廃止のいずれかの日まで)のみ有効となります。
以上