身をゆるめ、場の喪失感から自由になる
「拘束腰芯赤ちゃん系」「拘束腰芯仙骨操作系」「快適肋骨開発法」(高岡英夫・談)
災害の情報が体のゆるみを奪うマイナスの効果を及ぼしている
今般の東日本大震災というあの未曾有の大災害は、直接の被害を受けた現地の被災者がたいへんな衝撃を受けているのはもちろんのことですが、東京、さらには関西、九州のような遠隔地に住む人々にも大きなマイナスの影響を及ぼしています。
災害と直接的には関係ないだろうと思われるの地域ですら、人々が元気を無くし、行動力を失い、社会が暗く、息を潜めているような状態になっていると聞いています。これはたいへんおかしなことだとは思いませんか。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
じつは、あの災害の情報が潜在意識を通して、体のゆるみを奪って拘束するマイナスの効果を強力に及ぼしているからなのです。つまり災害が起きると、人は固まるという図式があるのです。
したがって、被災者の方々は典型的に固まっている。体はガチガチ、若い人も年をとった人も皆さん体がガチガチなのです。ガチガチの体を前提にしてその体に囚われながら、本当に精神的に苦しい状況の中で生きておられるわけです。
メディアによって、潜在意識の中で場の喪失感が広がっている
一方、直接被害者ではない、多くの人たちも同じような状況に陥っているという現実があります。こういった時に一番固まるのはどこかというと身体の中でそもそも拘束が強い2つの「拘束双芯」、つまり「腰芯」と「背芯」と、そしてもう1つは「肋骨」なのです。
息が詰まるという表現がありますけれども、こういう災害に見舞われると肋間筋はガチガチに硬縮してしまい、普段よりも一段と強く肋骨を緊縛してしまいます。その結果、呼吸筋が非常に微弱な活動しかできなくなってしまい、身体や脳に十分な酸素が回りにくくなります。その結果が精神的な不全や能力の減少、つまり明るい気持ちで前向きにいろんなことを克服していくということが、たいへんに難しくなるのです。
そして、もう1つは立つ場の喪失感。これだけの大きな災害になると、場、自分の立つ場が失われます。家がなくなるとか、道路が寸断されるとか、会社組織が喪失、または機能を停止してしまうとか、学校もなくなるとか、が起こります。それから、そういう直接の被害がなくても、その事実をメディアで常に常に見せ続けられることによって、その状況が自分の中に潜在意識を通して刷り込まれてしまうのです。
そうすると、場の喪失感が強まり、自分の立つべき潜在意識内部での場が失われてしまう。直接的な被害者は事実として、一方、直接それとは関係ない人たちも間接的な被害者として、潜在意識の中で場の喪失感が広がっていくのです。
身体がゆるみ、身体意識が備わっていると、場の喪失感が生まれてこない
しかし、こういったときに客観的な1つの事実に対して自分の身体のゆるみ度や身体意識がしっかり確立されていると、場の喪失感が生まれてこないのです。つまり、同じように家を失い、道路が寸断された状況の中にあっても、仙骨が組織分化されてしっかり使えていると、普通の人だったら場の喪失感が生まれてしまうような状況においても、精神的にしっかりとした立ち方ができるのです。じつは場というものは、完全に客観的なものではなくて、そこにその場に立つための身体のゆるみ度と身体意識の能力、仙骨を中心にした立つ主観的能力いかんによって、決まってくるものなのです。
私はあの騒ぎの震災以来、じつに10人を越す友人や知人から、手紙やメール、ファクスなどをもらって相談を受けています。直接会って、訴えられたこともあります。「これから、一体どうしたらいいのでしょうか?」、「日本はどうなってしまうのでしょうか?」というような内容です。またその方々の中には、窒息感がものすごく強くて苦しくてしょうがないとか、頭痛がひどく起きるだとか、何をしていいのかわからず仕事もどうしてもそぞろになってしまう、とかいうような症状を訴えかける方もいます。
震災の中においてこそ、トレーニングを行う手応えが倍増する
そういった方々を見ると、皆さん、仙骨周りが固まったり、肋骨周りが固まったりしているのです。それで何人かの方には仙骨をゆるめる方法と、肋骨をゆるめる方法を教えて、そのことによって改善を促すようにアドバイスをしました。
一方、私どものように日頃から仙骨を鍛えて拘束腰芯を弱めるトレーニングや肋骨の拘束を取るトレーニングを習慣にしている人間からしてみると、まさにこの震災の中においてこそ、トレーニングを行う手応えが倍増してくるのです。
ゆる体操や身体能力・身体意識のトレーニングを正しく継続的に積み上げている方々は、事実としてまったく何のマイナスの影響も受けないはずです。その代表である私は、自分の身体も精神もこの大災害から微塵も1mgぐらいも悪しき影響を受けないどころか、通常時よりもはるかにあらゆる方向で元気がみなぎり、前向きなパワーが満ちみちている事実を目の当たりにして、こうした考え方やトレーニング方法に対する信頼を深めているのです。
(了)
2011年5月2日(月)9:30~14:00 京都開催 「2011年版New拘束腰芯赤ちゃん系 初級」
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2011年5月5日(木・祝)15:30~20:00 東京開催 「2011年版New快適肋骨開発法 初級」
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