三丹田トレーニングであなたの“モード”が一気に変革する!
「2010年版New三丹田 初級」(夏期集中講座 8月10日大阪開催)ご参加者による座談会
座談会のご参加者
藤野安宏さん
藤谷茂夏子さん
平田直子さん
小松治郎さん
稲打智士さん
藤谷美穂さん
武上良治さん
高木千明さん
内観と外観の両方を取り入れことで評価全体の客観性が深まる
佐澤――皆さん、本日は講座にご参加いただき、ありがとうございました。評価テストを今日初めて体験された方がほとんどだと思いますが、感想はいかがでしたか。
高木――私の性格上によるものですが、お互いに知っている人同士だと先入観で見てしまったり、一方、全く知らない人だと失礼なことを言ってはいけない、という感じになってしまったりして、正直に評価するというのは意外に難しかったです。
藤谷(美)――知っている人の身体意識をここまで詳細な項目に分けて観察したことは今までなかったです。最初の評価テストのときは、評価するときの基準が難しいと感じたのですが、最後の方は要領が飲み込めてきたこともあり、スムーズに評価することができました。
武上――内観と外観の両方を取り入れているのは、たいへん興味深いです。そのことで評価全体のバランスが取れて客観性も深まっていると思います。
運動総研のWebサイトで、「三丹田実験授業」のレポートを見たときは、参加者の評価がかなり大幅に上がっていたので、正直そんなに上がるものかと、不思議な気がしたんですけどね。
でも今回の私の場合は、1回目から2回目にかけて自分自身への評価がだいぶ上がったのに対し、まわりの参加者が結構私のことを冷静に見ていたのか、仲間による外観の評価はそれほど上がっていなかったのです。まわりから見たら、それほど変わっていないのだなぁと(笑)。
逆にそういう客観的な面を知ることで安心できた面もありますね。
小松――さきほど高木さんが言っていたように、僕も最初は先入観で見てしまうかも、と少し心配していたのですが、案外と冷静に客観的に見ることができました。先入観で「この人はこういう性格」とラベルを貼っていたけど、よく見てみたらそんなことないなと。
内観テスト(自分自身への評価)でも外観(仲間からによる評価)でも、評価することって難しいと思っていたのですが、結構変化はハッキリと分かりました。僕の場合、途中で凄く変化して、また最後は落ち着いたという流れがあったので、途中は脳疲労で顔もボーッとしてきたりしていましたけど、それでも結構観察できたなぁという実感があります。
できるだけ見たままに評価してあげることがお互いを伸ばすことに繋がる
藤野――人間には、当然、主観と客観がありますよね。上達においては、客観的に物事を見られるかどうか、また他者からの評価を素直に受け入れられるかどうかというのは、非常に大事なポイントになってくるんだと思うんですよ。ゆるんでいることによって、言いかえると事実をきちんと受け入れることによって、次はもっとこうしようとか、プラスにするための一つの大きなヒントをつかめるようになる。
たとえば僕の場合、最後の評価テストで、仲間の2人から見たら中丹田がそれなりに高得点だったんです。でも自分の中では、外観テストでの評価以上に中丹田がすごく良くなっていたと感じていたんです。でも彼らから見たら、他の上丹田、下丹田なども一緒に高まることによる、その関係性の中で中丹田の評価が決まってくるわけですよね。実際、僕の場合、三丹田全部が高まってはいたのですが、最初評価したときと、最後評価したときの評価基準自体が変わってきていたから、なかなか点数自体が大幅に上がるというところまではいかなかったんですよ。
でも最後の姿をいきなり最初に見たら、もっと高い点が付いていたと思いますね。もちろんこのことは他の参加者の皆さんも感じられていたと思いますが、上・中・下丹田のそれぞれが高岡先生のご指導で確実に良くなっている。その良くなったという事実を、内観と外観で確認できるこのやり方はやはり意味があると思います。
この講座の“肝”は、できるだけ見たままに評価してあげること。それがお互いを伸ばす高岡先生のねらいだと思います。指摘される方は、痛く感じるんですよ。でもそうしたら、もうちょっと頑張ろうとなるじゃないですか。具体的な指標があるのは、非常に大事なことだと思います。
小松――僕たちのグループは、外観テスト、つまり自分から相手に対して何点つけたかというのは、見せなかったんです。さっきの高木さんの意見と共通する部分があるかもしれませんが、僕はどちらかというと、一人は良くて、一人は良くない、というケースになったときに、すごい得点差が出ちゃうんです。それをもし見せ合ったら、遠慮しちゃうだろうという部分があった。だから僕らのところは見せなかったんです。だから、僕の場合は、結構遠慮なくガーッと差を付けて、評価できたんです。
武上――見せないことで客観性が高まるということでしょうかね。
自分の内観と仲間の外観による評価のバランスはほとんど一致している
稲打――評価テストに載せられている質問が的確でシンプルだったから、「これについてはこうだね、これについてはこうだね」と、その質問に従って答えているだけで上・中・下丹田に分けて、いろんなことが見えてきたところが、面白かった。
佐澤――やっぱり、劇的にそれぞれの点数は変わるものですか?
藤谷(茂)――とても面白かったのが、仲間の評価結果をお互いに見せ合うと、自分の内観と他の仲間2人の外観、その点数のバランスや傾向ってありますよね。それが、ほとんど一致しているんです。
佐澤――点数は違うけど、バランスは似ている。
全員――うんうん(皆一斉にうなずいて)、一致していました。
武上――始まる前じゃなくて、最後の評価テストの方が、全員ピターッと評価が一致していました。それが不思議に思えましたね。認識力がついたのかな、と。
稲打――僕たちのグループは、最初の各自のバランスや傾向がベースアップされた感じで、結果としては各丹田のバランスは最後でも同じでした。
武上――方向性が変わらなかった。上丹田系の人が下丹田系にはならなかった。
平田――個性なんでしょうね。みるみる変わっていくというのがね、人の変化を見ていたら、よくわかりましたよ。こんな簡単にワァというくらいに極端に変わる。
佐澤――平田さんは、中丹田、胸がすごく大きくなったんですよね。
藤谷(茂)――脇が締まらなくなっていましたから。
小松――中丹田がわかりやすいですよね。
全員――うん、うん。パッと見てわかる。
高木――上丹田もわかりましたよ。
武上――たしかに日頃、上丹田が発達している人をあまり見たことがなかったので、上丹田が発達している人を、また急激に高まっている事例を実際に目の当たりにして、これが上丹田なんだとよくわかりましたね。
高木――でも小松さんの場合は、普段に比べて上丹田がとても効いたという瞬間があったように思いましたけど。
武上――今も効いていますよ。こんな論理的で整然とした話をするの小松さんらしくない(笑)。
小松――失礼じゃないですか。
一同――(笑)。
科学者風、コメディアン風、格闘家風など、一気にモードが変化する
佐澤――ワークの感想について、すごく印象に残っていることは何かありますか。
高木――下丹田のワーク最後のゆる体操による腰割りのところが良かった。今日それがつかめました。それまでは全然、腰が割れなかったのですが、今日はできたので、それがすごい収穫でした。
藤谷(茂)――中丹田のワークが良かったですね。
藤谷(美)――一番びっくりしたのは、下丹田。握手するときに下丹田のワークを行った後、下から手が自然と入れたので、普段の自分との違いにすごくびっくりしました。
佐澤――下丹田を効かせてやるのと、中丹田を効かせてやるのとでは握手も違いますからね。
稲打――肩こりギュードザー体操をきちんと分解して行うことで、本当に隣の人が地中に埋まったみたいになったりとか、逆に中丹田が効いて地芯があるように見えたりして、より深い内容を体験することができたように思います。
武上――肩こりギュードサー体操の威力を知りました。研究工夫を積み重ねてつくった体操法と、常々おっしゃっている高岡先生の言葉の意味が、少し分かってきたのでしょうね。僕たちの同じグループの仲間のときは、上丹田のワークのときには「サイエンティスト風」、中丹田のときには「コメディアン風」になったり、下丹田のときは「ゴルゴ13」みたいになったりした(一同笑)。
藤谷(美)――私たちのグループは、平田さんがだんだん空手家みたいになったんですよ。女性としても小柄な平田さんがですよ。なんかドーンって、迫力が一気に増したというか。
武上――皆さんの中丹田のワーク中は、格闘家風とか、演説家風とかになっていましたよね。
小松――僕はちょうど平田さんの真横にいたんですよ。胸が張り裂けるように大きく見えたんです。「なんじゃ、あれは!?」って(笑)。
平田――あんなの初めての経験でした。新ゆる体操というか、裏テクというか、脇も一気に発達して、すごいなぁと思いました。あんなに細かく分けてやったら、急にブワーッとなるんですね。何やこれは?という感じでした。
小松――客観的にも脇が締まらなくなって、胸の形がハッキリと変わっていたんですよ。脇も大きくなっていましたしね。
普段は中丹田を感じたことがなかったのに初めて感じられた
武上――下丹田のときに、皆さん、特に女性の方が上手くいっていたんですけど、古来の相撲取りの身体みたいになっていました(笑)。あと、高岡先生の下丹田が異常に凄かったですね、ブラックホールみたいというのも変ですけど。
藤谷(茂)――確かに自分でも下丹田を作っているときは、座って仙骨を入れると前がモリモリ出てきたのを感じましたね。
藤谷(美)――一番最後にその場歩きをしたときに、この講座は三丹田のトレーニングだったのに、なぜか一緒にセンターも通っていました。
小松――僕自身はあまり中丹田を感じたことなかったんですけど、肋骨が痛くなるくらい広がったんです。これまで熱性の気を感じたことがなかったので、それを味わえたのが良かったです。
佐澤――それは、何をやっているときですか?
小松――肩こりギュードサー体操の中の中丹田形成法の部分です。
武上――たしか、一番変化が顕著だったのは肋骨の膨らみでしたね。
小松――それからしばらくは、その感じが続いて、最後に来て安定していた。あまり普段は中丹田を感じたことがなかったのに初めて感じられた。普段は熱性の気がここには届いていなかったということが分かりました。
稲打――上丹田・中丹田・下丹田の一個ずつを4時間半かけて、何種類ものメソッドでトレーニングする講座ではなくて、内容としては、全体にサラッとやった感じだけど、すごく効果があるのが不思議でした。
佐澤――皆さん、それぞれに発見、そして得るものがあったということでしょうか。本当にありがとうございました。
2010年9月20日(祝)9:30~14:00 東京開催「2010年版 New三丹田初級」
講座のお申込みは運動総研コールセンターへ
電話 03-3817-0390(電話受付:10時~18時 日曜・木曜定休)
ファクス 03-3817-7724