2012年冬の高岡英夫スペシャル談話 Part1
いま、なぜ「トップセンター」の無料修練会を開催するのか? (高岡英夫談)
人類最重要の身体意識は「トップ・センター」である
私の身体意識の研究成果の中でも最も中心にして大前提にあたる発見が、身体意識というのはたくさんのファクターで構成され、さらにそれらのファクターは見事に連関した構造になっているということです。
そのように身体意識には、たくさんのファクターがあり、構造があるので、必然的に次のような知見が必要になってきます。「身体意識の各ファクターは全体の中でどういう意味と価値を持っているのか?」、あるいは「その膨大な身体意識の構造に対して、人はどういうポジションを取ったらいいのか?」という質問に答える知見です。
それらについての研究も実は徹底して行われてきたのですが、その結果の知見として、今日では皆さんもすでにご存じでしょうが、人類最重要の身体意識は「トップ・センター」であるという結論が得られたわけです。
ですから、人類最重要の身体意識がトップ・センターであるということを、私の様々な著作やDM等でお伝えしているのは、トップ・センターが「なんとなく体の中心に近いところを天地に貫いているから」といったような単純な理解からでは決してありません。あくまでも身体意識の全構造が見えてきて、その構造の多岐にわたるファクターや連関がどういう意味と価値を持っているのかということを、詳細に検討していった結果の結論なのです。
そのことが解明された現在、私はトップ・センターを中心にして、私が指導を行う全講座を構成していき、しかも身体意識のファクター自身の精確さとその関係付けを洗練させていく仕事に入ってきています。そのプロセスの中で、今年の秋に「トップ・センター初級」を中心にしたセンター系4講座による「大青四本柱」という画期的なチーム講座を始めさせていただいたわけですが、このチーム講座については多くの皆さんから深い理解とご支持をいただくことができました。
「トップ・センタースペシャル修錬会」でセンターをスクスク育てよう!!
人類最重要の身体意識がトップ・センターであるということについて、私と皆さんの間で共通認識が成り立つようになってきた現在、何か私ども運動総研が皆さんに対して貢献できることはないか、ということを日々考えています。
その過程で、私は次のようなことに気がつきました。トップ・センターの講座は最重要の身体意識なのですから、私どもは必ず皆さんに参加していただきたい、しかも一回だけではなく何度も何度も繰り返し参加していただきたいし、一方、皆さんもそれ以上に参加したいと思っていらっしゃるはずだということです。その気づきに続いてさらに考えるうちに、一番最重要の「トップ・センター」だからこそ無料で参加しトレーニングできるようになったらこんなに良いことはないのではないか、というアイディアがひらめいたのです。
この冬からトップ・センターをさらに楽しく高めたい
世知辛い話に聞こえるかもしれませんが、おそらく常識的には、「最重要の講座なのだから、一番価格が高い講座でもいいだろう」という方向に考えるのではないでしょうか。最重要であるからこそ、今申し上げたように全員の方にとって一番必要かつ価値のある講座なわけですから。でも、これに無料参加出来るようになれば、どなたにとっても一番上達に役立つ講座参加が、より無理なく可能になるのではないか、とそのように真逆の方向から考えてみたのです。
結論から言えば、これはいい決断だということで、運動総研内のスタッフにも賛同をもらい、即実行することにしたのが、今回お届けする冬期集中講座の「トップ・センタースペシャル修錬会」(以下、スペシャル修錬会)という講座です。
「スペシャル修錬会」に参加するための2つの条件
それにともなって、2つ大事な話をしておかなければなりません。
1つ目ですが、スペシャル修錬会はすでにトップ・センター初級の全メソッドを少なくとも一度以上経験し、その内容をある程度理解されている方を前提にした、スピーディーなトレーニング修錬講座となるということです。したがって、トップセンター初級に比較的近々に出た経験がないと講座についていけないことは明らかです。ですから、2009年1月以降に私が指導を行ったトップ・センター初級に参加されたことがあるということを、まず第一の参加条件とさせていただきます。
2つ目は、私どももやはり企業ですから、社員や社員の家族も食べていかなければいきません。このスペシャル修錬会は、今冬期集中講座の開催期間内に、私、高岡英夫の講座に1コマ以上、もしくは下瀬仁史、迎孝が指導している『専攻科』講座に2コマ以上ご参加いただくということを、第二の参加条件とさせていただきます。
皆さんには、どちらの参加条件にもご納得いただけることを願っております。
今回の冬の集中講座でのこのスペシャル修錬会を皆さんにご支持いただくことができれば、今後の2013年の4月、5月の春期集中講座、それから8月の夏期集中講座にも連続して開催していきたいと考えておりますので、ぜひご支持いただければと思います。
それと同時に私の責任としては、このスペシャル修錬会をたいへん良いものにする、つまり、大いに皆さんにトレーニングの成果を上げていただけるものにする、という努力が極めて大切だと考えています。大阪の方では私が担当できないのですが、計700余名の全国ゆる体操指導員のトップであり、「トップ・センター入門講座」の講師でもある神田さとみに、スペシャル修錬会指導のためのトレーニングをさせて、皆さんに当日充実したトレーニングを楽しんでいただけるように、準備したいと考えております。
太陽のような核融合反応が自分の中で始まったのかも…
次に講座内容の革新についての話をします。今年の夏期集中講座から時間も価格も4分の3に改善した新方式の講座を開催させていただいたのですが、多くの皆さんにたいへん高いご支持をいただくことができました。「3時間に短くなって、内容が逆に良くなった!」と言ってくださる方も数多くいらっしゃいました。
一方で、次々に開催される「剣聖の剣・宮本武蔵」、「達人調整」などのような、いわゆる「身体意識を鍛える」や「身体能力開発」の集中講座とは違う位置付けの講座についても、予告なく事前のメッセージなく、どんどん革新を進めてきています。
このことを私なりに喩えてみると、太陽のような核融合反応が自分の中で始まったのかも…、という気がしています。やはり、すでに相当研究し尽くして指導している講座ですから、その中身を革新するということは決して容易なことではありません。8月の夏期集中講座で講座を「4分の3短縮形」にして、なおかつその中身を減らさずにより良いものにするということは、極めてたいへんな努力を必要とするのです。
ですから、夏期集中講座の後に開催された集中講座とは位置付けが異なる上記の講座群に関しては、たぶん私は事前に革新をするというメッセージを出すことなく、当然の結果として現状を大切にキープする、つまり予定通りの内容をより洗練度高く指導していくことになるのではないかと考えていました。8月の時点では、それほど講座の革新はたいへんな作業でしたし、膨大な脳疲労にも襲われていたのです。
ところが、定期的に開催している「剣聖の剣」や「達人調整」等の講座が来ると、告知不可能な期間、つまり前日とか前々日くらいの時に、自然に講座革新のための準備をしている自分に気づくのです。
集中講座以外の講座についても大革新が始まっている・・・
その革新が止まらない状況になってきてしまって、例えば、つい先日大阪で行われた「達人調整中級錬成会」でも全く新しい視点、いわゆる3次元の身体座標空間という身体意識の根本装置の論理を持ち込む指導を始めてしまいました。この革新は、こういう言い方は変かもしれませんが、大々的に事前メッセージを打って、「大革新が起こります!」というようなキャッチコピーを使って報告すべき話なのでしょうが、それを何事もなくやってしまったのです。
講座革新のためのエネルギーが勝手に湧いてきてしまう
それから、11月3日に京都で開催された剣聖の剣は、関西では今年のフィニッシュとなる「四の巻」でしたので、1年の計画を磨きをかけるように達成し、すべてを静かに整え上げることが必要であると、普通はそのように考えるのではないかと思います。
ところが、そこでまた大革新をしてしまったのです。どうしても凄まじい大革新をしたいというエネルギーが内側から湧いてきて、一刀づかいでの踵推進というものを通して、いわゆる駆動体としての身体のカタストロフィー化によって、身体が爆発的な移動をする術技を教え始めてしまったのです。
昔、二天一流の継承者と私が立ち会ったことがありました。その時私が見せたものは、彼が打ち込んだ瞬間、テレビを消した時に画面がパッと消えるように私が消えて、次の瞬間、彼の裏側10メートルに吹っ飛んでいるという術技だったのですが、その現象を可能にするメカニズムが、この移動する身体としてのカタストロフィー現象なのです。数学で言う破局現象、力学的に言うと爆発と近似した論理構造のエネルギー出力となります。それも何事もなく教え始めてしまいました。
本来はこれも大々的に告知して、開催すべきことだとも思います。しかし、予告する間もなく、講座革新のためのエネルギーが湧いてきてしまって、もう開催直前の前々日くらいからグワーッとエネルギーが湧いてきて、「俺は一体何をするんだろう?」(笑)という感じになってくる。このようなエネルギーが無意識底の中でガーッと起こってきて、自分が何をするのか分からないまま前日を迎え、前日の夜くらいになると「ああ、これを私はやろうとしているんだ!」と分かる。
実はその革新の理論的背景(と私用のトレーニングメソッド)はすでに解明(開発)されているものです。突然思いつくわけではありません。しかし、実際にその理論的背景を元に講座として、皆さんの理解を得ながらメソッド化できるかどうかというのは、全く別問題なのです。それがガーッと前々日くらいにエネルギーが湧いて、無意識底の中で勝手にグルグルグングンうごめいている。しかし、顕在意識では何をしたいのかまだ見えてこない。でも、無意識底の中では凄まじいことになっている(笑)。
それが前日の夕方あたりくらいから形になり始め「ああ…これをやりたいんだな。じゃあ、きちんと準備をしなくては」ということになるのです。当日、剣聖の剣に参加される方々に、私が「こうやるんだよ、こういうことなんだよ」と指導を行うと、参加された方が「な?るほど!!」と理解出来て、「うわーっ面白い、よし取り組んでみよう!」となれるように仕立てるわけですね。そんなことが自分の中で起こってきています。
実は、今回の冬期集中講座の講座、「青New」マークと「2012年版New赤マーク」が付いていない講座がありますが、それらの講座には全部「2013年版New金マーク」が付いています。これは、これまでの流れからいえば、勝手に何が何でも革新をしてしまうことになると思いますので、「2013年版Newマーク」を付けてもらいました。具体的にこれはどういうものになるのか、まだ正直なところ私自身にも分かりません。が、間違いなく、今申し上げたように達人調整講座の流れ、剣聖の剣講座における流れのように、その革新的な流れというものが冬期集中講座にも向かって、魅力的な工夫を生んでいくはずです。大いに楽しみにしていて下さい。
今年開催したばかりの「寝臥位センター錬成法」の感動とは?!
各講座の関連性にはこんな 秘 楽しみが!!
講座を受講する際には、講座の内容と同時にその関連性が大事になってきます。皆さんもだいぶ知識がおありでしょうから、皆さんも各講座にどういう関連性があるんだろうと考えながら、楽しみながら参加する講座を選んでみられてはいかがでしょうか。そのことも非常に勉強になります。
というわけでここではあえて詳しい説明は避けますが、いくつかかいつまんでお話ししていきます。「下軸の王者"内転筋"を鍛える」に出てから、「ゆるウォーカー養成講座」に出たら、どんなに素敵だろうと思います。実は「ゆるウォーカー養成講座」は、これまた秋に開催された時に大革新をしてしまった講座の一つです。全く発想の違う養成講座になって、ゆるウォークのトレーニングの仕方というのを一変するほど改革して、指導してしまいました。冬期集中講座でも当然その流れで指導していきますので、それを「下軸の王者"内転筋"を鍛える」のメソッドと組み合わせたら素晴らしいことになるのではないか、と思っています。
それから次は、「トップ・センターの前に背骨の硬縮解消法をやりたーい」という声を多数いただいたので、その流れで「トップ・センター初級」の前に「背骨の硬縮解消法決定版!! 初級」を入れました。さらに「ダイナミック・センター初級」も受けて、その後の「トップ・センターと和洋の歩法初級」、この講座はトップ・センターを歩法の中で鍛えてしまうという逆転の発想で、作り上げて皆さんからもたいへんなご支持をいただいている講座ですが、これに繋げていったらどうなるのか、非常に楽しみな組み合わせになるのではないでしょうか。
それから、「徹底手首プラプラ全脳開発」は手首がテーマなのですが、実は体幹の肋骨や肩甲骨、肩包体にも密接に関わっています。「ベスト&肩包体初級」との絡みでやっていったらどうなるかというのが、これまた非常に楽しみな講座の組み合わせです。
それから12月28日以降には、「拘束腰芯赤ちゃん系初級」、「寝臥位センター錬成法I」、「細胞正常力アップ」が登場します。赤ちゃんは、卵子と精子という単細胞が受精によって受精卵になり、そして一個の人間になっていくという成長プロセスを歩みます。そのような細胞の視点から進化を眺めてみると、単細胞生物から多細胞生物の人間へという流れが、「拘束腰芯赤ちゃん系」でも「細胞正常力アップ」でも「寝臥位センター錬成法I」でも、たいへん重要な繋がりを持っていることが明らかになってきました。当然のことながら、それらをベースに置いて、より革新された「拘束腰芯赤ちゃん系初級」、「細胞正常力アップI」、「細胞正常力アップII」、そして青Newマークの「寝臥位センター錬成法I」という新しい講座を連関的に、より深いレベルで、しかも分かりやすさを失わないように指導していきたいと思っています。
そして「達人調整温和教程A」ですね。この達人調整温和教程というのは、すでにご存知の方は大いにハマってくださっているわけですが、渦巻き系&座イス系という今までにない全く違う発想の地芯&センターの開発法に、細胞レベルあるいは赤ちゃんレベルのゆるみとセンターをもってご参加、勉強していただければ、素晴らしいことになるのではないでしょうか。
最後に「トップ・センタースペシャル修錬会」に続き、「脳疲労解消力アップII」をやって一年を終わりにしましょう…という流れになっています。(了)
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